「4コマでサービスを説明したい」「文章だけだと読まれないから、マンガで伝えたい」。 そんなとき、専用ソフトを使わなくても、Canvaだけでマンガ風コンテンツを作ることができます。
2025年現在のCanvaには、
- マンガ・コミック用テンプレート
- コマ割りレイアウト
- 吹き出し・効果線・擬音素材
- 漫画イラスト素材(日本語サイト対応)
などが揃っていて、「きちんとしたマンガ形式」で情報を見せるのがかなりラクになっています。
Canvaの漫画・コミック機能でできること
「本格マンガ」よりも「伝えるためのマンガ」に向いている
Canvaは、ペン入れやトーン貼りをするような本格マンガ制作ツールではありません。 その代わり、「情報伝達のためのマンガ」にものすごく向いています。
- 4コマや1ページマンガで説明したい
- ストーリー仕立てのスライドを作りたい
- 文章をマンガ風にして読みやすくしたい
テンプレートをベースに、コマに写真やイラストを入れ、吹き出しでセリフを入れる。これだけで、かなり“マンガっぽい”見た目になります。
Canvaで4コマ・1ページ漫画を作る基本ステップ
ステップ1:マンガテンプレートを選ぶ
Canvaの検索バーで「comic」「マンガ」「cartoon」などと入力すると、マンガ用のテンプレートがたくさん出てきます。
- 4コマテンプレ
- 横長・縦長のストーリーマンガテンプレ
- キャラ付きのコミック風テンプレ
最初は、「コマ数が自分のストーリーと合っているもの」「文字を入れるスペースが十分あるもの」を基準に選ぶと編集しやすいです。
ステップ2:ストーリーをざっくり4〜6コマに分ける
いきなりCanvaでいじる前に、紙やメモ帳で「1コマ目〜4コマ目に何を描くか」をざっくり決めておきます。
例(サービス紹介):
- 1コマ目:あるあるな悩み
- 2コマ目:悩みで困っている様子
- 3コマ目:サービスの登場
- 4コマ目:悩みが解決してハッピー
コマごとの「起承転結」だけ決めておくだけで、編集画面で迷いが減ります。
ステップ3:写真・イラストをコマに入れていく
テンプレの画像部分をクリックすると、自分の写真や素材に差し替えられます。 自作イラスト、フリーの人物写真、Canva内の「漫画イラスト」素材などを組み合わせてもOKです。
人物の表情は、「驚き」「困り顔」「ホッとした顔」など、コマごとに感情が変わるようにすると、ストーリーが伝わりやすくなります。
ステップ4:吹き出し・セリフ・効果を足す
次に、Canvaの要素検索で素材を探して配置します。
- 吹き出し(speech bubble)
- 効果線(comic effect)
- 擬音(Manga sound effect)
セリフは長く書きすぎず、「1つの吹き出しにつき1メッセージ」くらいに分けると読みやすくなります。
ステップ5:仕上げとして“読者の視線”を意識する
最後に、全体のバランスを確認します。
- どの順番で目が動くか
- 重要なセリフが埋もれていないか
タイトルやオチのコマは文字を大きく、説明コマは少し小さく、という強弱をつけると、読者の視線がスムーズに流れます。
マンガ×スライド×動画に発展させるアイデア
マンガをスライド化してプレゼンや講義で使う
作ったマンガを、そのままスライド形式にしてプレゼンに組み込むこともできます。 オンライン講座やセミナーでは、難しい概念をまず4コマで見せてからテキスト解説に入る構成にすると、参加者の理解がかなり楽になります。
マンガを“縦読み動画”にしてSNS投稿にする
1ページマンガを縦長に作って、ゆっくりスクロールさせる動画にすれば、TikTokやリール向けの「縦読みマンガ動画」にもできます。
スライドを複製してコマを1つずつ見せていく形式にして、BGMと効果音を足せば、「画面をタップしながら読むショートマンガ」として楽しんでもらうことも可能です。
Canvaで漫画を作るときの注意点と割り切り
Canvaで作るマンガは、ネーム〜作画まで全部を1本でやる「本格商業マンガ」というより、「伝えたいことをマンガの形に“翻訳”するためのツール」と割り切ると、非常に使いやすくなります。
- 世界観づくりや細かい描写にこだわるなら、専用ツール(クリスタなど)。
- 説明・プロモーション・教育にマンガを使いたいなら、Canva。
この役割分担を意識しておきましょう。
コメント