AIが書いた文章を見破れるか？AI Text Classifierの使い方と注意点

2023年7月10日

AIが生成する文章は、人間の目で見ても判別がつかないものも多く存在します。
AIに生成させたプログラムを使うことや、AIを利用して全自動でブログを生成しているという事例もあります。
しかし、AIが生成した文章には、人間が書いた文章とは異なる特徴や問題点があります。
例えば、文法や論理性の欠如、事実と異なる内容、倫理的な問題などです。

そこで、今回は、OpenAIが公開したAIコピペチェックツール「AI Text Classifier」を使って、その精度や使い勝手を検証していきたいと思います。
「AI Text Classifier」は、ChatGPTの開発元であるOpenAIが提供するツールです。
このツールは、ChatGPTを含め、あらゆるAIが生成した文章を学習し、入力した文章がAIによって作られたものなのかを確認・判断できるというツールです。
判定は5段階で、「likely」または「possibly」の場合はAIが生成した文章である可能性があるとされます。

AI Text Classifierとは

「AI Text Classifier」は、ChatGPTの開発元であるOpenAIが提供するツールです。
2023/04/11現在、完全無料で回数制限もありません。

「AI Text Classifier」は、人間が書いた文章とAIが書いた文章のペアから学習したGPTモデルを用いて、入力された文章がAIによって生成された可能性を予測します。
このツールは、OpenAIの以前のツール「GPT-2 Output Detector」よりも精度が高く、最新のChatGPT (GPT-4)に対応しています。

AI Text Classifierの使い方

「AI Text Classifier」の使い方は以下の通りです。

AI Text Classifier を開きます。
「Text」に、AIが生成したかどうかチェックしたい文章を貼り付けます。
「Submit」を押すと、判定結果が表示されます。

判定結果は以下の5段階です。

判定結果	AIが作成した可能性
likely	可能性が高い
possibly	可能性がある
unclear if it is	不明
unlikely	低い
very unlikely	非常に低い

AI Text Classifierの注意点

「AI Text Classifier」を使う際の注意点は以下の通りです。

入力する文章に、個人情報や機密情報などが含まれないように注意してください。
入力する文章は1,000文字以上でないと判定にかけることができません。
英語以外の文章だと判定の精度が下がる可能性があります。
このツールは完全に信頼できるわけではなく、9%の確率で誤判断をする可能性があります。
文章が長くなればなるほど、診断結果の信頼性が高くなります。

まとめ

「AI Text Classifier」は、ChatGPTの開発元であるOpenAIが提供するツールで、AIが生成した文章を見分けることができます。

このツールは、人間が書いた文章とAIが書いた文章のペアから学習したGPTモデルを用いて、入力された文章がAIによって生成された可能性を予測します。
判定は5段階で、「likely」または「possibly」の場合はAIが生成した文章である可能性があるとされます。

このツールは、AIが生成する文章の特徴や問題点を理解するために役立つと思います。
しかし、このツールに頼りすぎるのは危険です。このツールは完全に信頼できるわけではなく、誤判断をする可能性があります。
また、AIが生成した文章を人間が編集したり、人間が書いた文章をAIが編集したりすることで、判定を回避することも可能です。

AIが生成する文章に対しては、常に批判的な目を持ち、情報源や根拠を確認することが重要です。
AIは人間の代わりになるものではなく、人間の補助になるものだということを忘れないでください。

参考元
New AI classifier for indicating AI-written text – OpenAI
【ChatGPT】AIが生成した文章か判定するコピペチェックツール「AI Text Classifier」 | prtn-blog