【無料で商用可】Meta社が開発した大規模言語モデル「Llama 2」の特徴と使い方

こんにちは。今回は、Meta社が開発した大規模言語モデル「Llama 2」について、その特徴や使い方、応用例などをご紹介したいと思います。

「Llama 2」とは、自然言語処理や会話の生成、翻訳などのタスクに応用できるAIモデルで、利用が無料で商用利用も可能です。最大サイズの700億パラメーターモデルは、「ChatGPT(の3月1日版)と互角」とされています。

この記事では、「Llama 2」の以下の点について解説していきます。

  • 「Llama 2」の特徴:モデルサイズや性能、名前の由来、利用規約など
  • 「Llama 2」の使い方:ダウンロード方法や、Azure上やWindows上で実行する方法など
  • 「Llama 2」の応用例:できることや、実際に利用している事例など


「Llama 2」に興味がある方や、自然言語処理や会話の生成などのタスクに取り組んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。それでは、早速「Llama 2」の特徴について見ていきましょう。

目次

「Llama 2」の特徴

「Llama 2」は、Meta社が開発した大規模言語モデルで、自然言語処理や会話の生成、翻訳などのタスクに応用できるAIモデルです。ここでは、「Llama 2」の以下の特徴について説明します。

モデルサイズ

「Llama 2」は、パラメーター数ごとに3つのモデルサイズが用意されています。
それぞれ7B(70億)13B(130億)70B(700億)となっており、最大サイズの70Bモデルは、「ChatGPT(の3月1日版)と互角」とされています。

性能

「Llama 2」は、2兆個のトークンで学習されており、前世代のLlama 1と比べて2倍のコンテキスト長を扱えます。
また、「Llama 2」は、多くの外部ベンチマークで他のオープンソースの言語モデルを上回る性能を示しており、推論や理解、コーディングや知識テストなどに優れています。

名前の由来

「Llama 2」という名前は、「Large Language Model Meta AI」の頭文字を取ったものです。
読み方は、「ラマツー」となります。
日本語では、「ラマ」という動物と同じ発音ですが、関係はありません。

利用規約

「Llama 2」は、オープンソースであり、無料で商用利用も可能です。
ただし、利用するには、Meta社が用意したフォームから名前やメールアドレスなどを入力し、利用規約に同意する必要があります。
利用規約には、「Llama 2」を使用する際に遵守すべきルールや責任などが記載されています。

「Llama 2」の使い方

「Llama 2」は、Meta社が開発した大規模言語モデルで、自然言語処理や会話の生成、翻訳などのタスクに応用できるAIモデルです。
ここでは、「Llama 2」をダウンロードする方法や、Azure上やWindows上で実行する方法などを紹介します。

ダウンロード方法

「Llama 2」をダウンロードするには、まずMeta社が用意したフォームから名前やメールアドレスなどを入力し、利用規約に同意する必要があります。

Llama 2 – Meta AI

その後、Meta社から招待メールが届きますので、メールに記載されたURLをクリックしてください。

そうすると、「Llama 2」のGitHubのページにアクセスできます。

GitHubのページから、「Llama 2」のソースコードやモデルの重みをダウンロードできます。

モデルの重みは、パラメーター数ごとに7B(70億)、13B(130億)、70B(700億)という3つのサイズがありますので、必要なものを選んでください。

Azure上で実行する方法

「Llama 2」をAzure上で実行するには、まずAzure AIのモデルカタログにアクセスして、「Llama 2」を検索してください。

モデルカタログでは、「Llama 2」の詳細情報や性能評価などを確認できます。

次に、「Llama 2」をAzure Machine Learningにインポートしてください。

インポートすると、「Llama 2」をAzure上で簡単に微調整や推論ができるようになります。

また、Azure AIの機能を利用して、「Llama 2」の安全性や信頼性などもサポートされます。

Windows上で実行する方法

「Llama 2」をWindows上で実行するには、まずGitHubからダウンロードした「Llama 2」のソースコードやモデルの重みをWindows PCに保存してください。

次に、Windows Subsystem for Linux (WSL) や Windows terminal を使って、「Llama 2」を実行できるように設定してください 。

設定が完了したら、「Llama 2」をONNX RuntimeにてDirectML実行プロバイダーを指定して実行できます。

これにより、「Llama 2」を使ってWindowsアプリケーションにAIエクスペリエンスを追加できます。

「Llama 2」の応用例

「Llama 2」は、Meta社が開発した大規模言語モデルで、自然言語処理や会話の生成、翻訳などのタスクに応用できるAIモデルです。
ここでは、「Llama 2」を使ってできることや、実際に利用している事例などを紹介します。

できること

「Llama 2」は、自然言語を用いた様々なタスクに応用できます。例えば、以下のようなことができます。

AIチャットボット

「Llama 2」は、会話の生成や理解に優れており、人間と自然な対話ができるAIチャットボットを作ることができます。
Meta社は、「Llama 2」を使って文章作成・企画立案・戦略分析・翻訳ができるAIチャットを開発しています。

検索エンジン

「Llama 2」は、自然言語の理解や知識の獲得に優れており、ユーザーの質問に対して適切な回答や情報を提供する検索エンジンを作ることができます。
Meta社は、「Llama 2」を使って自然言語検索エンジンを開発しています。

文章の要約

「Llama 2」は、長い文章を短く要約する能力に優れており、ニュース記事やレポートなどの文章の要約を作ることができます。
Meta社は、「Llama 2」を使って文章要約ツールを開発しています。

議事録の作成

「Llama 2」は、音声やテキストの会話内容を分析し、要点やアクションアイテムなどを抽出する能力に優れており、会議やインタビューなどの議事録を作ることができます。
Meta社は、「Llama 2」を使って議事録作成ツールを開発しています。

コーディング

「Llama 2」は、プログラミング言語の文法や構造にも対応しており、自然言語の指示に従ってコードを生成することができます。
Meta社は、「Llama 2」を使ってコード生成ツールを開発しています。

利用している事例

「Llama 2」は、オープンソースであり、無料で商用利用も可能なため、多くの企業や組織が利用しています。例えば、以下のような事例があります。

Microsoft社

Microsoft社は、「Llama 2」の優先パートナーとして、「Llama 2」をAzure上やWindows上で実行できるようサポートしています。
また、「Llama 2」をAzure AIのモデルカタログに追加し、開発者や機械学習専門家が簡単に発見し、評価し、カスタマイズし、展開できるようにしています。

Qualcomm社

Qualcomm社は、「Llama 2」をスマートフォンやタブレット、PC、VR/ARヘッドセットなどの端末を動作させるチップ(SoC)に組み込むことを発表しています。
これにより、「Llama 2」を使ったAIエクスペリエンスが端末上で実現できるようになります。

Ars Technica社

Ars Technica社は、オンラインメディアの運営会社で、「Llama 2」を使って記事の生成や編集を行っています。
また、「Llama 2」を使って読者と対話するAIコラムニストも登場しています。

まとめ

「Llama 2」は、Meta社が開発した大規模言語モデルで、自然言語処理や会話の生成、翻訳などのタスクに応用できるAIモデルです。
この記事では、「Llama 2」の特徴や使い方、応用例などを紹介しました。
ここでは、「Llama 2」のメリットや今後の展望などをまとめておきます。

メリット

「Llama 2」のメリットは、以下のようになります。

オープンソース

「Llama 2」は、オープンソースであり、無料で商用利用も可能です。
これにより、多くの開発者や組織が「Llama 2」を利用してイノベーションを加速できます。
また、オープンソースであることは、AIの安全性や信頼性にも寄与します。
オープンソースであれば、多くの人が「Llama 2」を検証し、問題点や改善点を発見し、共有し、解決できます。

高性能

「Llama 2」は、2兆個のトークンで学習されており、前世代のLlama 1と比べて2倍のコンテキスト長を扱えます。
また、「Llama 2」は、多くの外部ベンチマークで他のオープンソースの言語モデルを上回る性能を示しており、推論や理解、コーディングや知識テストなどに優れています。

多様性

「Llama 2」は、パラメーター数ごとに3つのモデルサイズが用意されています。
それぞれ7B(70億)、13B(130億)、70B(700億)となっており、開発者や組織は自分たちのニーズに合わせて最適なモデルサイズを選べます。
また、「Llama 2」は、自然言語だけでなくプログラミング言語にも対応しており、コーディングなどのタスクにも利用できます。

展望

「Llama 2」は、まだ発展途上のAIモデルです。Meta社は、「Llama 2」をさらに改良し、より高性能で安全で多様なAIモデルにすることを目指しています。
また、「Llama 2」は、Meta社だけでなく多くのパートナーと協力して発展していきます。

  • Microsoft社は、「Llama 2」をAzure上やWindows上で実行できるようサポートしています。
  • Qualcomm社は、「Llama 2」をスマートフォンやタブレットなどの端末に組み込むことを発表しています。
  • Ars Technica社は、「Llama 2」を使って記事の生成や編集を行っています。

これらの事例は、「Llama 2」が様々な分野や産業に貢献できる可能性を示しています。

以上が、「Llama 2」のメリットや今後の展望などをまとめたものです。
「Llama 2」は、オープンソースで高性能で多様なAIモデルであり、多くの開発者や組織が利用してイノベーションを加速できるAIモデルです。
Meta社は、「Llama 2」を使って人々の生活や仕事をより良くすることを目指しています。

ぜひ、「Llama 2」をダウンロードして、自分たちのニーズに合わせてカスタマイズし、新しいAIエクスペリエンスを作ってみてください。

参考元
1.Llama 2(ラマツー)とは?Meta社から商用利用可AI登場!日本語モデルは?使い方・ライセンスは必要? – みんなのらくらくマガジン (minnano-rakuraku.com)
2.Metaが商用可能な大規模言語モデル「Llama 2」を無料公開、MicrosoftやQualcommと協力してスマホやPCへの最適化も – GIGAZINE
3.無料で商用可、ChatGPT(3.5)に匹敵する生成AI「Llama 2」 Metaが発表、Microsoftと優先連携 (msn.com)
4.Microsoft and Meta expand their AI partnership with Llama 2 on Azure and Windows – The Official Microsoft Blog
5.Meta launches Llama 2, a source-available AI model that allows commercial applications [Updated] | Ars Technica

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次